開胸手術によるリンパ節郭清手術に向けて

開胸手術によるリンパ節郭清手術に向けて – 食道がん闘病体験ブログ.com食道癌 手術

前回の記事で少し触れたように、リンパ節郭清のため開胸手術を行うことになった。「鎖骨下のリンパ節部分と胸奥のリンパ節に5ミリほどの癌が残ってます。これは胸骨を割っての開胸手術になりますね。」

開胸手術ついては全身麻酔を受けて約3時間で終わるとのことで、他の癌の手術に比べると難易度は高いが患者の身体にはそれほど負担はないとのこと。あとは癌のあるリンパ節が血管にくっついているのかなどで変わってくるとのこと。念のためMRIを取ったが、こちらも問題無さそうだ。

開胸手術を行う日に向けて歯科の予約から麻酔科のオリエンテーションなど様々な準備を行うために何度も病院に向かった。疾患名も食道癌ではなく「食道癌治療後のリンパ節遺残」という名前に変わった。もはやよく分からないが、とにかく食道癌の治療をして残ったリンパ節にある転移のものを手術で除去するというものだとは理解出来た。

手術はとある月曜日に行うため、基本手術の前日に入院だが土日を挟んでいるため実際は土曜日からの入院となった。コロナ禍ということもあり土日は特にやることもなく外出も出来ず、二日間病院でただ暇な時間を過ごして週明けに開胸手術を行うことになる。

開胸手術はロボット手術よりも大きく身体に負担もかかるので、体力も使うので手術の日まではとにかくジョギングと筋トレを欠かさず身体のコンディションを維持出来るように努めた。身体の体力が低下するということは免疫力も下がるので引き続き免疫力強化メニューもこなした。

そして、手術後の対策もしっかり準備をした。麻酔は全身麻酔になるので、とにかく開胸手術後になるべく早く全身麻酔が抜けて動けるようにしておきたいので市販のOS-1(経口補水液)を手術前にとにかく摂取した。このおかげで手術後はわりと早く全身麻酔が抜けて意識が回復。OS-1(経口補水液)が全身麻酔の抜けを早くするというものは都市伝説ではなく本当だった(笑)

開胸手術は約3時間と言われていた。オペ室に入り間もなく全身麻酔のおかげで意識が無くなる。手術が終わり目が覚めたのは5時間後。鎖骨付近や胸骨付近に大動脈が通っており手術は難航したようだ。大動脈にリンパ節が癒着していたり大動脈に触れると即手術は中止という大変難易度の高い手術だったようだ。だけど、名医の執刀医が非常に手を尽くしてくださり手術は成功した。

「これでやっと癌治療から解放されて、あとは経過観察だけだ。」

そう思って、手術後病院のベッドで目を覚ました。そして問診を受けることになった。