年明けから免疫チェックポイント阻害薬「オプジーボ」療法スタート

年明けから免疫チェックポイント阻害薬「オプジーボ」療法スタート – 食道がん闘病体験ブログ.comオプジーボ+ヤーボイ

リンパ節郭清手術後に病理検査(生検)にて、「顕微鏡レベルでリンパ節に癌細胞が検出」これによりまだ身体に顕微鏡レベルでのがん細胞が存在するのかもしれないということで年が明けてから再発予防を兼ねて免疫チェックポイント阻害薬「オプジーボ」療法がスタート。1回目の投与は特に問題なく行われた。

その日、たまたま外科のリンパ節郭清手術後の経過観察があり外来受診。「念のためCTとPET検査をさせてください」と検査をして数日後に再度外科の外来受診。そこでまさかの「リンパ節に再発が見られる」とのこと。箇所と言えば右鎖骨と左鎖骨のリンパ節に一つずつ、胸奥リンパ節に二つ存在。この箇所は昨年末にリンパ節郭清手術を受けた箇所だ。この部分のリンパ節は正直全摘していると思っていたのでまさに寝耳の水。しかも医者は手術後2か月で再発というのは珍しいと言われる。

この時はショックであまり冷静に考えられなかったけど、リンパ節郭清手術を受けた箇所に再発、しかも短期間だ。色々調べたり情報を集めると、どうやら手術の際にリンパ節のがんが散ってしまい近くリンパ節に転移したのではないかという可能性が高い。よく「がんが暴れる。」とは耳にするけど、こういうことか。。もちろん手術を受ける際にそのような説明もないし、そんなことは想定もしていなかった。もちろん医者はそのような事実は認めないし「全部取り切れました。」の一点張りだ。

よってこの時受けているオプジーボの治療は中止となり、再発としての治療を選択することになる。自分はこの時は手術を希望もしたけれど外科の医師は「これはまだ全身にがんが残っている可能性があるから全身にアプローチ出来る免疫療法を行った方が良い。それで改善が見られ的を絞れるようになったら手術というカードを検討しましょう。」と。

この時自分は「この医者は手術でがんが散った可能性は医師が分かっていたと思う。そこでまた手術した際に同じくがんが飛び散ってしまったらというリスクを考えたら手術は出来ないと考えるんだろう。」と思った。そしてそこから再び内科の医師の外来を受診し、食道がんの再発という認定で「オプジーボ+ヤーボイ療法」を提案され治療再開をすることになる。

免疫療法の「オプジーボ+ヤーボイ療法」とは、オプジーボは「PD-1」、ヤーボイは「CTLA-4」と呼ばれるT細胞のアンテナにそれぞれ結びつくことで、抑制信号をブロックし、免疫のブレーキを外します。これによってT細胞は、妨害を受けることなく、再びがん細胞を攻撃できるようになるという理論の治療法である。

オプジーボ単剤の治療よりもはるかにきつい療法である。オプジーボとヤーボイを3週間ごとに受けて1セット。1セットごとにCTを取り効いているようなら継続というような治療スケジュールである。

オプジーボやヤーボイは効くか効かないかがはっきりしている治療法で現状維持という概念はなく副作用だったり、治療の途中で効いていないと判断になり即中止となる。自分には効くかどうかはこの時は分からないけど、自分なりにオプジーボ+ヤーボイが効いている人の特徴を必死に情報を集めてまとめた。「オプジーボ+ヤーボイ」、CheckMate-142試験では奏効率64.7%、完全奏効率12.6%と言われている。

不安もあるが「オプジーボ+ヤーボイ療法」をスタートさせることとなる。