食道がんのステージ確定と抗がん剤治療へ

食道がんのステージ確定と抗がん剤治療へ – 食道がん闘病体験ブログ.com食道がん 抗がん剤治療

前回の食道がんの検査を総合病院で受け、紹介状を書いていただきがん専門の病院へ。
時期的には3月の中下旬で桜も開花し春も開幕間近の雰囲気。でも自分の心の中は「春の開幕を桜の開花を見ることは出来たけど、自分の中で春の開幕は迎えることが出来なかった。」そんな中、失意と絶望、自分の人生が近い未来に終わる。自分の人生の終わり方も考えたり、不安いっぱいの中がん専門病院へ向かった。

総合病院での検査データをもとに、がん専門病院で再度詳細は検査が行われた。検体検査、血液検査、CT検査と検査のたびに病院へ通院。全て検査を調べてもらった結果、食道内は先日の記事「食道がん(食道癌)発覚の経緯」と同じだが、やはり、食道の原発がんの他に左右の鎖骨リンパ節、食道横の胸あたりのリンパ節に二つ、おなか付近のリンパ節に一つにそれぞれ転移。

主治医曰く、「がんの転移も広いけど、ぎりぎり手術で取り切れる範囲。よってここで「食道がんステージ3B」が確定。これはもうほぼステージ4である。進行がんである。

 

ここで主治医からの治療方法の提示としては
1.抗がん剤3種(5FU、シスプラチン、ドセタキセル)×3セット
→1週間抗がん剤治療入院→3週間空ける→1週間抗がん剤治療入院→3週間空ける→1週間抗がん剤治療入院

約1か月半にわたる入退院を繰り返しながらの治療。通常の抗がん剤2剤の治療ではなく2022年2月に標準治療とされた抗がん剤3剤の治療

2.抗がん剤治療でガンを小さくしてから食道全摘手術とリンパ節郭清手術

 

という食道がんの治療内容が提示される。治療の選択はまた後日書きたいと思うが、最終的には食道は温存します。
この時はとにかくがんが広範囲に広がっており、日々進行をしているため早めの抗がん剤治療に入る必要があった。自分的には急いでいたものの如何せん仕事をしている。仕事の調整を付けるために時間を作って入院をしようと考えていたが、主治医から一言、

「これは進行がんで患者さんはまだ若い。これがどういう状況かわかってますか?かなりひどい状況で一日を争います。しっかり危機感を持ってください。」

主治医のこの言葉が心に刺さり再び落ち込む。自分の現状としっかり向き合う必要があった。受け入れる必要があった。確かに仕事どころではない。。だけど自分で会社を経営していることもあり今すぐ引継ぎなど色々出来るものではない。ただ一刻を争う。結論としては仕事は休まず治療中もリモートでこなしながら対応することを選択。仕事のペースは落とさず治療に臨む。

仕事を完全に休んで治療だけに専念する選択肢も確かにあるのかもしれない。でも自分の置かれた立場ではそれは出来なかった。

 

そしてその約10日後から抗がん剤治療の1クール目が始まる。ここまでがんに対してや抗がん剤治療についての知識がほとんどない状況。抗がん剤=身体がボロボロになり髪は抜け、吐き気など強烈な副作用が自分を襲う。しかも今回は2022年2月に標準治療となったばかりの通常2剤の抗がん剤ではなく3剤の抗がん剤治療である。

食道扁平上皮癌には効き目は有効と言われ効力な抗がん剤治療。得るものが大きいかもしれないが失うものも大きいかもしれない。それであれば、まずはこの治療がどんな治療で、どんな効果があって、どんなことが起きるのか事前に調べて把握しておく必要があった。人間というのは自分が想定してないことが起きると焦るし心が乱れるように出来ている。これは自分が一番嫌いなこと。どんな時も冷静でいて最適のジャッジをしたい。

これらを自分で調べておけばどんなことが起きても全て想定内。想定が出来れば事前にいくつか対策が出来るから。ここでは「抗がん剤治療における副作用と抗がん剤治療の効果をより効果的な結果にするための対策」を選定した。

インターネットでありとあらゆる情報を調べ、本もたくさん読んだ。そして、短期間であるが自分なりに「抗がん剤治療における副作用と抗がん剤治療の効果をより効果的な結果にするための対策」を立てて抗がん剤治療1クール目に臨む。